アイドル以外のライブに久しぶりに行きました。
たくさんのアーティストが歌を歌い、ドラマかなにかの主題歌になり、知れば好きになれるであろうものが溢れるなかでわたしはカネコアヤノさんの音楽を気に入ったのでたくさん聞いていました。
アイドルのライブは対自分であるものだと思っていて、もちろんアイドルの歌やパフォーマンスも大事なわけですがアイドルがアイドルである時点で、ファンはそれを好きな自分を楽しんでいる人たちなんだと思います。
だからアイドルのライブってオタ芸してたり、アイドル見ないで後ろで輪になってギミレパしてたりわたしはそんなオタクが気になって気になってしょうがなくてオタクばっか見てしまったりなどしてしまいます。
どんな楽しみ方も在り方も素敵で、わたしはどれも好きなのですが、ライブを楽しむにおいて対自分ではなくカネコさんの音楽をただただ耳で受け取るというのが新鮮でした。
普通のライブにたくさん行ってたら新鮮でもないのかもしれないけど、音が空間を支配する張り詰めた空気に少し怖気つきました。
音しかない音楽から匂いや情景や感覚や、思い出やいろんな情報が広がっていくことが音楽のよいところなのかもしれませんが、あくまで音であって受け取るのは耳でしかないんだなと思いました。
体のほんの一部の耳が、とてもよく機能して、集中していました。
マギーしんじがなぜ耳を大きくし、ダリやデビットリンチが耳をモチーフにしたのか納得できる気がしました。
音楽がわからず、くだらないことしか感じ取れなくても、それでもわたしの勝手にさせてほしいです。