駄文の溜まり場

最近なんでもすぐ忘れるので

「あみこ」見たやで

 

 

 

こんにちは。とっても夏ですね。会えてる人、会えない人もう会わない人お元気ですか?

わたしは二週間くらい体調をゲロゲロに崩していろんな予定が狂ってました。いつの夏も最悪ですが、平成最後の夏は特に最悪です。

 

熱が下がったと思えばまた高熱がでて、病院のジャンプを全部読んで、熱が出なくても1日のほとんどを寝てて、バイトは出なきゃまずいから優しい同僚(?)に優しくされながら出勤したり休ませてもらったりで家で映画も見てなかったし、咳がでるから映画館に行けない日々でした。最悪ですね。

あとぼちぼちよくなっても声がひどくて、でも飲みに連れてってもらったり余命三ヶ月くらいのへろへろの中で花火を見に行ったりしてくれたりでかろうじで楽しい思いもしてました。

 

そんな中で久しぶりに映画館で観れた映画が、早稲田松竹の「素敵なダイナマイトスキャンダル」「孤狼の血」二本立てで邦画っておもしろいなと思いました。

そのあとに「あみこ」って映画を見ました。同い年の女の子が作った映画だそうです。だいぶ前に母がこの監督のインタビューをわたしに見せてきて読んでいたのでずっと見たかった映画でした。

映画館は満員で、映画はすごく爽快でした。心から大好きだと思えた映画です。観た後に、ここが好き!って一緒に観た友達とすぐに話し合える映画でした。

わたしはトマトが大好きなんですが、トマトが嫌いな人の気持ちもよくわかります。食感に不快感があるから。ぐにゅってなるある意味不快な食感が苦手な人もいるんだなって感じです。トマト大好きだけど、トマトたべれない人おかしい!とは思わないです。でもわたしはその不快感ごと好きで、「あみこ」はトマト食べてるみたいな映画でした。

自分のなかの嫌な感情と、嫌な感情も含めて物語も映画もどんどん進めて行くあみこに夢中でした。あみこと一緒にぐしゃぐしゃの感情をぐしゃぐしゃのまま行き当たる場所を探す工程を共にする感じ、超おもしろかった!!!!

こんなところでこんなわたしが共感(共感って嫌いな言葉ですが)するのは、誰もが嫌な感情ともがいた記憶があってそれを普段は忘れようとしてて、でもやっぱり心には確かに眠ってるからなんだと思いました。ときたま暴発することもあるんだろうけど、あみこは暴発しっぱなしで。

インスタで彼氏彼女の写真あげまくってたくせに、別れたらみんな消すじゃないですか。インスタから消えたからって自分の中でなくすことはできないのに、形式上なくすんです。そういうの、みんなやってるけどどれだけのみんながやっててもダサいなって思います。そういうのこわいからわたしは最初から載せません。これもまた卑怯な手ですがね。

何が言いたいかっていうと、消したことにしてる感情と出会うこと、出会わされることになるって心地悪くも苦しくもなるけどちゃんと向き合って正しく進めてる気になるんです。「あみこ」はそういう映画でした。

わたしが映画が大好きで仕方ないのは、こういうことがあるからなんです。ずっと、好きで好きでしょうがない(ラストアイドルのセカンドシングルの曲名)んです。

色んなことがわからない中で、映画が大好きだなっていうのはずっと変わらず自分のなかにあります。時にはそれを卑怯な言い訳にしつつ、これからもずっと大好きでいられたらなと思います。わたしにはできないことが多すぎて、好きなことで選んだ生活は好きなことを好きでいるために他を100個嫌いになっても足りないくらいだったなって振り替えると思います。でも、たまにこういう感情に出会えるならこんなわたしでも誇りを持てる気がしてます。少しだけでも。